いつか、翔ぶ

文房具、特に万年筆好きによるブログです。iphoneアプリやミステリー小説のご紹介もします。

読みやすくておもしろい!読書初心者におすすめしたい小説5選

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然るべきタイミングで記事を新ブログに移設し、当ブログを閉鎖いたします。

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どうも、読書大好きこっこ(@cocco00)です。
みなさん、読書してますか?

通勤の電車に乗っていると、小説や新聞を読んでいる人よりも携帯電話をいじっている人のほうが多くなってきたように感じます。

携帯電話やタブレット端末でも読書できるため、相対的に本を手にしている人が減って見えるのはあるかもしれません。

それにしても、特に若い人は読書量が減っているのだと思います。

「本を読み慣れてないから」
「小説なんて読んで楽しいの?」
「携帯電話でゲームしていたほうが楽しいし」

それは読書の魅力に気付いていないからに他なりません。

今回はそんな"読書初心者"や、読書が苦手な方にオススメしたい小説をご紹介します。


読みやすくておもしろい小説5選

星新一『ボッコちゃん』

ボッコちゃん (新潮文庫)

ボッコちゃん (新潮文庫)

星新一はショートショートと呼ばれるジャンルを確立した作家さんです。

本書は、わずか数ページで完結する物語がたくさん集められた小説です。

私は小学生の時通っていた塾で本書のタイトルにもなっている『ボッコちゃん』を読み、衝撃を受けました。

どんでん返しミステリーが好きな私の起源は、この『ボッコちゃん』にあるのかもしれません。

「こんなにも短いストーリーで、こんなにも衝撃的なラストが待っているのか!」
小学生ながらに興奮したのを今でも覚えています。

一話一話が数ページで終わるため、読書に不慣れな方でも非常に読みやすいと思います。
それでいて、どのストーリーもおもしろい。
オススメです。


サン=テグジュペリ星の王子さま

星の王子さま (新潮文庫)

星の王子さま (新潮文庫)

このタイトルを知らない人は少ないのではないでしょうか?
けれど読んだことはないという人は意外に多いようです。

個人的に、すべてのサラリーマンはこの小説を年に1度は読むべきだと思っています。

大切なものは目に見えない

有名なセリフですね。
本書は大切なものが何かを考えさせられる小説です。
そうして、心が洗われます。

いくつかの出版社から翻訳本が出されていますが、新潮文庫のものがとても綺麗な和訳をされていて読みやすいのでオススメです。

ページ数も多くなく、挿絵もあったりして、非常に読みやすいと思います。


村山由佳おいしいコーヒーのいれ方 キスまでの距離』

おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)

おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)

筆者の人気シリーズ『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズの第一弾です。

もともとは読切小説だったものが、あまりの人気に続編が出てシリーズ化したもの。

小説というよりは、漫画に近いようなイメージで読めてしまいます。
文章も非常にライトで読みやすく、思わずにやけてしまうようなシーンがたびたび出てきます。

私は大学生のときにこの小説を電車のなかで読み、だらしのないにやけ顏を乗客の皆さんに晒してしまいました。

ベタベタな青春・恋愛ものですので、好き嫌いはあるかも。


乙一『ZOO 1』

ZOO 1 (集英社文庫)

ZOO 1 (集英社文庫)

ミステリー小説好きの間でも評価の高い小説です。
本書は短編集で、ミステリー的な話もあれば、まったく違ったジャンルの話もあります。

なかでも、ややグロですが『SEVEN ROOMS』という話が印象深い。

名前からもわかりますが、ZOO2もありますので、1を読んだら2も是非♪


劇団ひとり『陰日向に咲く』

陰日向に咲く (幻冬舎文庫)

陰日向に咲く (幻冬舎文庫)

芸人の書いた本と侮るなかれ。
これはなかなかおもしろいです。

文章はプロの作家さんと比較してしまうとまだまだですが、読みやすく、そして面白いです。

しっかり伏線が張られていて、「えっ!」と驚かされる場面も。

芸人さんらしく、読者を楽しませることを意識して書かれている小説だと思います。

これも小説というよりも漫画を読むのに近い感覚で読むことができる、オススメ作品です。


肌で感じる読書離れ

ひとつ、印象に残ったエピソードをご紹介します。

今は諸事情で機会はなくなってしまったのですが、私は勤めている会社の新卒採用会社説明会にパネラーとして何度か出席しました。

フリータイムに学生さんたちは気になった事業の担当者の前に座り、その人から話を聞くというものです。

説明会の最後にはアンケートを提出してもらうのですが、説明会開催後、そのアンケートを見せてもらい、愕然としました。

  • 漢字が書けない
  • 文章の脈略がない
  • 平然と『ふいんき』と書く


ゆとり世代なんて言葉がありますが、彼らはゆとり前の世代。

これも読書離れの影響だと痛感しました。


仕事でメールをしていてもたびたび感じます。

  • 口語体でメールを書いてくる
  • 何が言いたいのか全然伝わってこない
  • 的を外した回答をする

日頃から読書をしていれば、こんなことは起こりえないと思います。


ポケットのなかに入る新世界

小説の最大の魅力は、その場にいながらにして、別の世界を体感できることだと思います。

そうして、テレビや映画と違い、それをいつでもどこでも体感できるということです。

経験則から言って、映画化・ドラマ化されたものよりも原作の小説のほうが100%面白い。


ご紹介させていただいた小説でなくても、例えばお気に入りの映画やドラマの原作小説を読むのも良いでしょう。

きっかけはなんでも良いのです。
是非、読書にチャレンジしてみてください♪